現在単行本38巻と、39巻に収録されるであろう10話分を残して休載が続くHUNTER×HUNTER。
どこを切り取ってもまだまだ味のする神漫画なHUNTER×HUNTERですが、このタイミングであえて単行本第1巻をとことん味わうとしましょう。
連載開始から約27年経った今、改めて読み返すことで新たな発見があるもかしれません。
表紙のカエル
一巻の内容を語る前にまず、この表紙に書かれた謎のカエルは何やねん…。
本編に一切登場せず、ゴンにカエル的な要素もない、謎の巨大なカエル。
くじら島固有の謎生物なのかそれとも、全てがデカ過ぎる暗黒大陸由来の生物として今後の伏線となるのか…冨樫のみぞ知る表紙の謎です。
巨大魚を釣り上げるシーンからの始まり

沼の主を釣り上げることが出来たらハンター試験を受けてもいいというミトさんとの約束。
「大人が5人がかりでも上がらない」という巨大魚を1人で釣り上げて嬉しそうに運ぶゴン。
この時点で人並外れたパワーを持っていることがうかがえます。
それにしてもこの魚、気持ち悪いなぁ。なんかエビみたいに足生えてるし。
調べてみると、この沼の主のように足(のようなもの)がある魚は実在するようで、ホウボウという日本近海にも生息している魚が存在します。
もちろんホウボウは大きくても体長60センチ程度にしかならないので、こんなにバカでかいサイズではありませんし、こんなに足の数も多くはありません。

巨大な魚を釣り上げるシーンで始まるといえば、「ドラゴンボール」もそんな感じだったので、これもまた冨樫先生の鳥山先生リスペクトのあらわれだったのかなぁ…と思ってます。
関連記事:【HUNTER×HUNTER】ハンターハンターのドラゴンボールオマージュ【鳥山明リスペクト】
ゴンの前髪

初登場時のゴンを見て思うのは、「こんな雰囲気だったかな?」という違和感。
最近のゴンには見られない前髪の飛び出した部分が描かれています。
この髪型のせいなのか、今のゴンのイメージよりも少し落ち着いた青年っぽい印象を受けます。
この前髪が描かれているのが一巻の初めの方だけで、ハンター試験会場に着く頃からは描かれなくなりました。
作者的に当初の予定よりゴンを無邪気な少年として描くように軌道修正したのかなーと想像します。
面倒見のいいゴン

ミトさんがテーブルの食器をガシャンとやってこぼした水を拭いて片付けているゴン。
家庭的で面倒見がよく、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ハンター試験会場へ向かう船上でも、船酔いしている受験生たちの介抱のため走り回っている様が描かれていたりします。
やはり今のゴンの無邪気で奔放な少年のイメージとは少しズレる気がします。
関連記事:【ハンターハンター】サイコパス少年ゴン・フリークスのヤバい行動
レオリオが船で読んでたのはエロ本なのか

レオリオの初登場時。
何やらエロ本のようなものをわざわざ持ち込んで?ニヤケ顔で読んでいたレオリオ。
その本のタイトルがハンター文字らしき文字で書かれています。
既存のハンター文字一覧表と照らし合わせて見てみると、どうやら「スケベ」と書かれているっぽい感じはしますが、少し違うんですよねぇ…。
この頃はまだ冨樫先生の中でハンター文字の構想がしっかりと定まっていなかったのかもしれませんね。
にしても「スケベ」ってタイトルの本よ…。ド直球すぎるやろ!
関連記事:【ハンターハンター考察】レオリオの強さ・能力・ポテンシャル
ドキドキ二択クイズの意図

あらゆる残酷な空想に耐えておけ。現実は突然無慈悲になるものだからな。
「いつか来る別れ道に備えて」という意味深な言葉。
これは今後への伏線となり得るのか、それとも伏線と呼ぶ類のものではないのか。
もうすでにこの3人はそれぞれの違った目標をもって生きているので、この伏線は回収されたとも言えるのかもしれませんね。
キルアの「毒効かない」の信憑性

試験会場に到着したゴンたちに下剤入りのジュースを飲ませようとしていた新人潰しのトンパ。
ゴンの嗅覚によってそれを回避した一同でしたが、初登場キルアは毒入りなのもお構いなしにジュースを飲み干しておかわりまで要求する始末。
「毒じゃ死なない」と、キルアのヤバさを印象づける場面でしたが、本当にあらゆる毒に耐性があるのか、今となってはかなり疑問が…。
キルアの父シルバですら、クロロに毒付きのベンズナイフで切られた際には一応毒抜きしてましたから…。
のちにメルエムを死に至らしめた貧者の薔薇の毒するもキルアには効かないのでしょうか。
まんまり自分の毒耐性を過信しすぎると痛い目にあいそうな気はします。
関連記事:【ハンターハンター】メルエムを倒した“貧者の薔薇”の毒は放射能なのか
キルアのスケボーの行方

一次試験マラソンが始まった当初キルアは、持参していたスケボーに乗ってスイスイと移動していました。
ゴンと仲良くなり、「やっぱ俺も走ろっと。」と、スケボーを手に持って走り出しました。
一巻では最後まで持ってることを確認できましたが、気づけばあのスケボーはどこかへ消えてしまっていました。
(確認したところ、三次試験のトリックタワーをクリアする時点まではスケボーを抱えていました。)
特にハンター試験以降でキルアがスケボーを使った描写はなかったと思うので、ほんとたまたま気まぐれで家から持って来ただけなのかもしれません。
スケボーを利用した念能力で超加速!…とかあっても良さそうなんですが、そんなものなくても“神速”で超速度が出せていますね。
一次試験地下道マラソンの階段

ハンター試験編一次試験の地下道マラソン、地上へと続く階段の場面。
薄暗くどこまで続くのかも分からないような不気味な雰囲気の場所ですが、これのモデルになっているんじゃないかと思える場所が日本に実在します。
JR上越線の土合駅(どあいえき)。群馬県と新潟県の県境にある駅で、日本一のモグラ駅として知られています。地上にある駅舎と、地下約70メートルの下りホーム間には462段から486段の階段があり、改札口まで10分ほどかかるらしいです。
階段を駆け上がり駅の出口から地上に出てみてもまるでヌメーレ湿原かと思うような秘境にたたずむ駅が土合駅なのです。
一度は実際に行って見てみたいものです。
まとめ
改めてHUNTER×HUNTERの第1巻をじっくり読んでみると、新たな発見や今だからこそ感じる疑問や違和感が数多くあって面白かったです。
この記事で取り上げたもの以外にも細かいモノを含めると数え切れないぐらい、少し気になることや突っ込みどころ、思うところが数多く存在します。(また改めてそれらも記事にするかも。)
HUNTER×HUNTERファンの人にこそ、今改めて一巻を味わってみてほしいと思います。
HUNTER×HUNTERを深く愛する人ほど、様々な観点からの疑問や考察も生まれてくるかもしれません。
ハンター試験編という、念能力が登場する前のお話だからこそ、「この時のコレは念能力なのかも…」とかいう妄想や考察が膨らんで楽しめてしまったりもします。
引き続き2巻もじっくり味わっていこうと思います。

