ドラムって結局何をしてるの?ていうかドラムって必要なの?別にドラムがなくても曲は成り立つんじゃないの?
こんな素朴な疑問を、嫁ちゃんから投げかけられることがあります。
嫁ちゃんは特に楽器や音楽の経験はなく、ドラムが何をやっているのかという事には全く知識が無いので、
「ドラムって、何かバカスカドンドンうるさい楽器」ぐらいにしか思っていないご様子。
今回は、音楽やバンドの経験がない人にも、「ドラムって実はとても大事なんだよ!」ってことを知ってほしくてこの記事を書いています。
楽器やバンドをやったことがない人も、これからドラムを始める人も、ドラムが一体どんな役割を担っているのかを知っておくと、これから先々で色々な音楽を聴いた時の感じ方や受け止め方が変わってくると思います。
ドラムやベースが曲の下絵を描く
ドラムやベースのいわゆるリズム隊は
塗り絵で言うところの下絵を作る役割。
この下絵の出来次第でその絵全体の仕上がりの美しさを決めると言っても過言ではないのです。
そしてギターやキーボードなどのいわゆるウワモノは色塗り。
リズム隊が作った下絵を、各々の音で彩るのがその役割なんです。
普段バンドや音楽をやらない人には、ボーカルやギターが華々しく目立って見えますが、実はその楽曲の土台をしっかり形作って支えているのがベースやドラムなのです。
中にはドラムだけで色塗りまで完璧に仕上げてしまうぐらいの華々しいプレイを魅せるドラマーも存在しますが、今回はあくまでも一般論としてのお話です。
超絶凄腕ドラマー等の神々についてはまた別の機会にご紹介しようと思います。
曲の骨格【リズム】を作り、支える。
ドラムと言えば当然なんですが、曲全体のリズムを支える楽器です。
曲の下地・基礎・支柱。
バンド全体がドラムの鳴らすリズムを軸にして音を奏でるわけですから、ここがしっかりしているかどうかで、曲全体の完成度・安定感・信頼感が決まります。
下絵がしっかりしていることで、色塗りを担当するウワモノ係が自由に多彩な色取りで絵を仕上げられるのです。
ドラムやベースがしっかりしていると、ギターやキーボードやボーカルはそれに身を委ねて心置きなく演奏出来るんですよね。
なんとなく、HUNTER×HUNTERのグリードアイランド編のドッジボールを思い出しました。
ドラムが支え、ベースが覆い、ギターが受け止める。
後ろの二人が万全を期してくれるからこそ信頼して、ゴンがボールに集中できるというお話ですね。
あと、感覚的なお話をするならば、ドラムがしっかりしているバンドや曲というのは、聴いていて心にグッとくるんです。
抑揚をつけ、曲全体の雰囲気をコントロールする
ドラムがギターやベースなど他の楽器と大きく違う点は、楽器そのものから鳴る生音を響かせるという点です。
バンドにおいてギターやベースなどの他の楽器はアンプやスピーカーを通して電子的に変換された音を拡張して鳴らすものがほとんどですが、基本的にドラムはそれ自体から鳴る音がとても大きいので、直接的に演奏者が音量をコントロールしやいのです。
厳密に言うとドラムの音が全くスピーカーを通していないというわけではないですが、やはり他の楽器よりも生音の少しの変化が重要で、そのコントロールを求められる立ち位置の楽器です。
一定の力加減で一定のテンポで機械のように叩き続けるということも時には大切ですが、ほとんどの場合は曲の盛り上がりに応じて激しく叩いたり音量を抑えたり、抑揚を付けることで曲の雰囲気をコントロールするのがドラムの醍醐味だとも言えます。
曲の中で盛り上がる箇所や静かに聴かせるような箇所などで抑揚をコントロールするだけでなく、上手い人ほどもっと短い範囲での強弱に気を使います。
一小節単位や、拍、突き詰めれば一打一打の抑揚によって、その曲がグッとくるモノになるのです。
まとめ
- ドラムやベースが曲の下絵を描く
- 曲の骨格【リズム】を作り、支える。
- 抑揚をつけ、曲全体の雰囲気をコントロールする
まとめるとこんな感じ。
もし、ドラム無し音源で何かの曲を聴くことが出来れば聴いてみてください…。
一気に曲がスカスカで盛り上がりに欠けるモノになってしまいます。
たまにスタジオ練習にドラマーが遅刻して、仕方なくドラム無しで演奏を始めたりすることもあったりしますが、本当に音がスカスカで纏まりがなくなります。
ドラマーってステージの上を自由に動き回ったり出来ないし、見た目の自己主張はしにくいポジションなんですが、やはり縁の下の力持ち。めちゃくちゃ大事。縁の下の戸愚呂弟ってぐらい。
動き回れないぶん圧倒的な音や存在感で自己主張していきましょう。
ドラムはある意味メンタル楽器。演奏者の精神状態によって音が変化します。
メンタルがよくないとやはりあまりいい音は出ません。
いい音で、いいノリでドラムを鳴らすためにはメンタルの状態も良く保ちましょう。
バンド全体の音がグッとしまって聞こえるかどうかは、ドラマーであるあなたにかかっています。
いい音出していきましょう!
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