「うちの上司が○○○でさー。」
とか、
「あいつのせいで〜」
とか、飲み席なんかでよく聞く耳にしますよね。
僕自身も不満や不安は数えきれないほどあるので、そんなふうに人の悪口や陰口を言ってしまう気持ちは痛いほど分かります。
聞き手側も「うんうん、わかるわかる。」と聞いてくれてたりするので、ついつい悪口に拍車が掛かりがちです。
仲の良い友人や信頼できる仲間にそういった悪口を聞いてもらうことで、一時的にストレスの発散になっているような感じはするんですよね。
しかし、悪口というのは諸刃の刃。その場でのストレスを吐き出すことは出来るかもしれませんが、それだけなんです。他に良いことなんてありません。
「悪口なんて言わないほうがいい」というのは誰しも何となくは分かっていることでしょう。
しかし実際に全く人の悪口を言わないというのは難しいことかもしれません。
良くないとは分かっていてもついつい人の悪口が出てしまうこともあります。
なので僕自身も、今回ここで記事にすることで改めて頭の片隅に刻み込もうと思います。
悪口は巡り巡って自分に返る
まず、悪口を聞いてくれている相手にとってそれは気持ちのいいものでしょうか。
多くの場合、悪口を聞く側にとって、初めの数分はまだしも、話が長くなるにつれだんだんと気分が悪くなるものです。
聞き手側の人も、「この人はこんなに他人の悪口を言う人なんだ」と、心のどこかでネガティブな印象を抱くはずです。
そして他人の悪口を言う人というのは、その人自身もまたどこかで悪く言われている可能性が高いです。というか絶対言われてます。
悪口はいずれ巡り巡って自分に返ってきます。
人間関係に良いことなどない
言葉を発するということは、それがポジティブなことであれネガティブなことであれアウトプットすることで記憶の強化に繋がります。
職場の同僚なんかと「上司が嫌い!」とか言い合って盛り上がることがありますよね。
その場には上司本人が居ないから大丈夫だと思いがちですが、愚痴や悪口を言うことで「上司が嫌い」という記憶や感情をより強化してしまいます。
そして人間は言葉だけでなく、表情や態度などの非言語的なメッセージによって様々な感情を伝え、受け取ることができてしまいます。
愚痴によって強化されたネガティブな感情というものは、自ずとその相手に伝わってしまうものです。
逆にストレスが増える
悪口は「ストレス発散になる」と考えられがちです。僕自身もそう思っていました。
しかし悪口を言うと逆にストレスが増えることが明らかになっています。
人を批判したり悪口を言うことが多い人は、そうでない人に比べて、認知症になるリスクが3倍も高いという研究結果もあるそうです。
また、悪口を言うとストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されるということも分かっています。
コルチゾールの分泌が長期に渡って続くと、免疫力の低下や様々な病気の原因となります。
つまり、日常的に悪口を言う人はコルチゾールの分泌により余計にストレスが溜まり、またさらに人の悪口を言って解消しようとするも逆効果、というループに陥りやすくなります。
果ては認知症などの病気になるリスクも増え、悪口を言い続けることで自分の周りから人が離れていき、孤独な老後を過ごし人生を終えていくことになるのかもしれません。
意地悪ばあさんの成れの果てはとても幸せなものではないでしょう。
悪いところばかり見るようになる
悪口を言い合うことは、人の短所や悪いところを探しては言葉にするというアウトプットを訓練しているようなものです。
悪口の訓練を続けると人の悪いところにばかり目がいくようになり、相手の良いところを掻き消して悪いところにばかり印象を持つ癖ができてしまい、人とより良い関係を持つことが難しくなってしまいます。
そして他人の悪いところだけでなく、自分自身の短所や欠点にも目がいくようになります。
自分の欠点を客観的に見ること自体は悪くないのですが、悪口は「ネガティブな思考」のトレーニングになってしまうので、自分自身の在り方をネガティブに捉えてしまい、人生そのものをネガティブ方向に導いてしまうかもしれません。
つまり、悪口を言う習慣があるとネガティブな思考があなたの人生に根付いてしまい、どうしてもうまくいかない人生を自分で作り出していくことになってしまいます。
ポジティブな思考を常に心掛けることが人生をプラスに変えていきます。悪口は人生を良くしていくためには何の役にも立たないのです。
まとめ
悪口とか愚痴というのは、どうしても言いたくなることもあります。
このストレスフルな現代社会で全く愚痴をこぼさず生きている聖人なんてそうそういないでしょう。
しかし悪口は結局何も生み出さないし、言っても自分に返ってきて損することになります。
悪口は1円の得にもならないのです。
得どころか愚痴ひとつで1000円損するとでも考えて、「愚痴ってしまったら貯金箱に1000円入れる」という習慣をつけてもいいのかもしれません。逆に言えば愚痴を言いたければ1000円かかると考える…とか。
ついつい愚痴ってしまいそうになったとき、この記事を思い出して一歩引いたところから自分を見て冷静になれる人が少しでも増えてくれたら良いなと思います。
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