バスドラムのミュートの方法と使い分けのポイント

広告

本ブログではアフィリエイト広告を利用しています

ドラムの話
この記事は約5分で読めます。

ドラムセットのなかでも特徴的なパーツである「バスドラム」。

リズムの骨格となるバスドラムの“ドン”という音は、適度にミュートされることによって出来上がっています。

もしミュートがなければ、輪郭のボヤけた“ドーン”という、まさしく大太鼓のような感じの音になってしまい、ドラムセットで鳴らす音としては扱い辛いものになってしまいます。

今回はそんなバスドラムのミュートについて、さまざまなミュートの方法や種類と、その使い分け方について解説します。

バスドラムのミュートに使われるアイテム

バスドラムのミュートには、さまざまな種類のミュートアイテムが存在します。

それぞれのミュートアイテムには独自の効果や使用方法があるので、演奏スタイルや状況に応じて使い分ける必要があります。

バスドラムマフラー

バスドラムの内部に取り付けることで低音をコントロールし、余分な倍音や音の響きを抑える効果があります。

毛布などで代用されることが多く、これによってミュート効果を得る事で、ドラムセットのバスドラムらしい“ドン”というタイトな音が鳴ります。

幅広くどんなジャンルにも対応できる、最もオーソドックスなバスドラムのミュートといえます。

バスドラムの内側に入れるタイプのミュートアイテムを使う場合、一旦バスドラムのヘッドを取り外す必要があります。

そのため、スタジオやライブハウスに設置されているバスドラムに対してミュートマフラーを使ってミュートをするのは現実的に難しいです。

ヘッドにミュート材を入れるための穴が空いている場合は容易に出し入れ出来ますが、もしライブハウス等でバスドラムマフラーを使用したい場合は、事前にスタッフさんに相談しましょう。

フェルトミュート

バスドラムのヘッドに取り付けられる柔らかいフェルト製のミュートです。

バスドラムの音をダンプし、音の長さを短くする効果があります。

低音域をやわらかくするため、ジャズやボサノバなどの静かな演奏に適しています。

インパクトパッド(ミュートシール)

こちらはペダルのビータが当たる打面に貼り付けるシールで、シングルペダル用とツインペダル用のものが存在します。

これによってミュート効果が得られるとともに、打面への衝撃が和らげられるためヘッドの耐久性もアップします。

スタジオやライブハウス、軽音楽部など、大勢で共有されるドラムセットなんかでは節約のために必須級ですね。

特にノーミュートのバスドラに貼るとアタック音が強調される(音の輪郭がくっきり「バチッ」という音になる)のがわかります。

デメリットとしては、貼っていない場合と比べるとビーターの跳ね返りが少なくなるため、早いダブルを踏むのが少し難しくなります。

自分のプレイスタイルと照らし合わせて、使用するかどうかを考えることも必要です。

ソフトサウンドビーター(ミュートビーター)

こちらは、キックペダルのビーターを付け替えて使うもの。

防音室などの壁に使われる波型スポンジを採用しているので、音量を抑えるだけでなく、柔らかで自然なアタック感を生み出します。

アコースティックライブや繊細さが要求される楽曲でのアンサンブルなど、あまり大きな音で演奏しにくいような場面でも、ストレスなくバスドラムを踏むことが出来ます。

もちろん、ドラムセットを使っての練習にもオススメ。

消音パッド

こちらは音の鳴り響き方を調整するというより、自宅などでの練習時にバスドラムが鳴らないようにするためのもの。

日本の通常の住宅環境で生ドラムを使って練習しようとするならほぼ必須のアイテムですね。

当然ながらバスドラムの鳴り響きはカットできても、打面に当たる音や振動は発生するので、そういう部分への配慮は必要です。

その他、身近なものを貼り付ける

他にも、ティッシュやタオル、硬貨などをフロントヘッドに貼り付けて余分な倍音をカットするミュート方法もあります。

まずはそういったミュート方法を色々試してみて、自分なりの“気持ち良い音”を探ってみると良いでしょう。

テープを用いたミュートを試みる時は、出来れば普通のガムテープよりも布テープを使いましょう。

最良のミュートポイントを探るために貼り直しがしやすく、テープ後も残らないので。

ほとんどの場合、ドラムは大勢で共有する楽器です。キレイに使うのはドラマーとしての最低限のマナー。大切に使いましょう。

使い分けのポイント

上記で紹介したミュートアイテムは、バスドラムの音質や音量、サスティーン、アタックなどの要素を調整するために使用します。

「大きい音を出せる場所じゃないからミュートをする」のか、「曲やジャンルに合わせて音色を買えたいからミュートをする」のか、ドラムを叩く時の状況や目的によってミュートの扱い方はそれぞれ異なってきます。

演奏環境に応じて使い分ける

静かな演奏や練習時には、フェルトミュートや、ミュートビーター、消音パッドなどを使用して音量を抑えることができます。

一方、大音量の演奏やロックなどのパワフルな音楽では、バスドラムマフラーやインパクトパッドなどを使用して、サウンドのコントロールやアタック音を強調します。

あきひと
あきひと

僕自身も住宅街にある古民家カフェでドラムを演奏することになった時は、スティックの代わりにロッドを持ち、バスドラはミュートビーターに付け替えて演奏したことがあります。

音質やトーンの変化を求める場合に使い分ける

フェルトミュートは、バスドラムの音を柔らかくし、低音域をやわらかくする効果があります。

一方、インパクトパッドやバスドラムマフラーは、響きを抑えてアタック感を残しつつ、倍音を抑えます。

演奏する楽曲の雰囲気に合わせてミュートの方法を選ぶことで、よりドラマーとしての表現力を豊かに感じさせられます。

演奏スタイルやジャンルに合わせて使い分ける

バスドラムのミュートは、演奏スタイルや音楽ジャンルによって異なる効果を発揮します。

ジャズやアコースティックな演奏では、フェルトミュートやミュートビーターがよく使用されます。

一方、ロックやポップミュージックでは、バスドラムマフラーやミュートシールがよく使われます。

また、これらのミュートアイテムを組み合わせることで、さまざまな音質のバリエーションを実現することも可能です。

個々のミュートアイテムの特性や効果を理解して、それぞれの音楽に適した使い方を見つけてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました