王位継承戦編にて、“絶対時間”の発動により“奪う親指の鎖”の能力を酷使したクラピカ。
本来の能力系統を大きく超えた親指の能力の使用には、相応のリスクがあることが判明しました。
それは、“絶対時間”を発動している間、1秒につき1時間寿命が縮む というもの。
BW号船内にてクラピカはこの“絶対時間”及び親指の能力をフルに使い、さらには能力を解除出来ず緋の目状態のまま気を失ってしまったことで、無碍に多大な代償を支払う事となってしまいました。
ヨークシン編でも、ウボォーギンとの戦闘の際に“絶対時間”を発動する事で大きな力を発揮していたクラピカ。
“絶対時間”を使用するための制約としてこれまでに一体どれほどの寿命を削ってしまったのか。そして彼にはあとどれくらいの寿命が残されているのでしょうか。
今回はそんなクラピカに残された時間と、今後の展開について考えてみます。
寿命消費がどれぐらいヤバいのか

数値で見る「クラピカの寿命消費」はどれほど深刻か
感覚的に分かりにくいため、具体的に計算してみましょう。
使用時間別・寿命消費量
- 5分(300秒)
→ 約12.5日分の寿命消費 - 30分(1800秒)
→ 約75日(約2.5か月) - 1時間
→ 約150日(約5か月) - 10時間
→ 約4年分の寿命
作中では、戦闘・交渉・監視・能力維持などで断続的に長時間使用しています。
つまりクラピカは、 1つの章を生き延びるたびに数年単位の寿命を支払っていることになります。
作中で本人が語っているように、エンペラータイムを発動したまま気を失っていた時間だけでもおよそ9時間、つまり3年半以上の寿命が消費されたことになっています。
今後の王位継承戦が激化していけば、さらに能力を酷使する必要性も出てくるでしょう。
そうなった時にクラピカはどこまでやれるのか、不安要素が非常に多く、暗黒大陸に到着する前に物語から退場してしまう可能性も見えてしまっています。
王位継承戦で顕在化したエンペラータイムのリスク

暗黒大陸編(王位継承戦)で、クラピカ本人でも把握しきれていないエンペラータイムのリスクが明確になってきました。
- エンペラータイム発動中の意識喪失
- 極端な疲労・睡眠障害
- 自分でも制御できない能力発動
これらは単に「無理をしている」状態ではなく、 寿命という“基礎リソース”が削られ、肉体の回復が追いついていない兆候だと考えられます。
エンペラータイムの乱用は単に寿命の年数をけずるというだけでなく、身体への負担も相当に大きいものだと考えられます。
では、クラピカはあと何年生きられるのか
クラピカは現在 19歳前後。
仮に一般的な人間の寿命を80年と仮定すると、本来なら60年以上の人生が残っている計算になります。
王位継承編までの使用量を考えると、
- 少なく見積もっても 10〜20年分
- 多ければ 30年以上
すでに寿命を消費している可能性があります。
つまり、残り寿命は30〜40年以下、下手をすれば20年を切っている可能性も。しかもこれは今後一切エンペラータイムを使わなかった場合の話です。
今後の展開次第ではまだまだ能力を酷使する必要がありそうだし、何よりまだクラピカの本来の目的である第4王子ツェリードニヒに会えてすらいません。
直接物語に描かれてはいませんが、これまでにクラピカはほとんどの同胞の緋の目を取り戻すことに成功しており、残すところあと一組(おそらくパイロの眼)を持つのがツェリードニヒ…となっています。
きっとこれまでに同胞の眼を取り戻す過程でも無理をする場面が多々あったであろうことは容易に想像がつきます。
クラピカのことですから、最後の同胞の眼を持つツェリードニヒと対峙した際には相当な無茶をして生命を投げ出すこともあり得るでしょう。
そうなればこの王位継承戦で自らの寿命を使い切ってしまう可能性も充分考えられます。

「実はクルタ族はもともと超長寿な民族でしたー!平均寿命が300歳ぐらいなんで、多少寿命縮んでも大丈夫だよ〜」みたいなどんでん返しも、冨樫先生ならあり得るのかも…と淡い期待を抱いています。
クラピカの目的とBW号船内での物語

なぜクラピカは寿命を理解した上で能力を使い続けるのでしようか。
理由は一貫していて、彼の目的が「生きる事」ではないからです。
クラピカの人生の目的は、
- 緋の眼を取り戻す
- クルタ族の仇を討つ
- 幻影旅団への復讐
この3点に集約されています。
クラピカにとって寿命とは使い切るためにあるリソースであり守るべきものではなく、彼自身がそういう覚悟の元に念能力を修めているからこそ、寿命を削る能力が“最適解”として成立してしまったのでしょう。
ツェリードニヒと対峙した時クラピカは冷静でいられるのでしょうか。前述のとおり相当無茶をして最後の同胞の眼を取り戻すために戦うのではないでしょうか。
ツェリードニヒが持つ緋の目にはおそらく親友だったパイロのものがあります。パイロの頭部が飾られているのを見てクラピカが冷静でいられるはずがありません。
▼ヨークシン編序盤での人体収集家の依頼にあった、「頭部とセットがベスト」という言葉の伏線がここで効いてくるとは...

緋の目奪還の一方、もう一つのクラピカの大目標であるのが幻影旅団への復讐。船内ではヒソカが暗躍し始めていて、幻影旅団員全員を殺そうとしています。(乗船前にすでにシャルナークとコルトピが殺されていますが)
クラピカ的には団長であるクロロを倒せばOKなのか、全員ぶっ殺すまで許さないマンなのかは謎。そうするとイルミやカルトまで??それはそれでキルアとの関係的に問題がありそうで不安…
現状、王位継承戦とは別軸で幻影旅団とマフィアのたちの戦いが描かれていますが、今後何らかの形でこの二つの物語が交じり合うことになるはずです。
そんな複雑でハードすぎる物語の中心人物になって行くであろうクラピカがどういった立ち回りでどんな戦い方をするのか…「正攻法でクラピカが綺麗に勝って生き残る」なんて展開は正直想像がつきません。
血まみれで多くの犠牲を払って、どうにか生き残れるかどうかの戦いになるはずです。
果たしてクラピカの目的は遂げられるのか、そのためにどれほどの代償を払うことになるのか…。

どうか我々読者の斜め上を行く展開で、クラピカが報われてほしいと思います。
クラピカの結末は「生存」か「死亡」か

ファンの間でも囁かれているのがクラピカ死亡エンド説です。
死亡エンドが考えられる理由
- 目的が明確で、達成=物語上の役割終了
- 能力の代償が重すぎて帳消しにしづらい
- 冨樫作品特有の「報われない選択」
悲しいですが、クラピカというキャラクター自体がそもそも幸せになる前提で作られた登場人物ではありません。「迎える人も帰る場所もオレには何一つない」と自分でも理解しています。
寿命を削って戦うことを決めているのも、クラピカ自身が自分の命を使い切って目的を成し遂げるという覚悟の現れであり、そうでもしないと達成困難な目的であることを理解しているのです。
そして、強すぎる能力を持つ者は物語上の役目を終えると退場させられる…というメタ的な暗黙のルールがあります。
主要な登場人物でも容赦なく切り捨てる冨樫先生の作風もあり、強すぎる力を扱った代償に物語から退場させられる可能性は高いと言えそうです。
クラピカ生存の可能性と今後
クラピカが限界近くまで寿命を消費したとしても、なんとか生き延びる事が出来そうな要素はすでにいくつか示唆されています。
無事に暗黒大陸に到達できれば究極の長寿米のニトロ米という存在や、アイに「お願い」をして削った寿命を元に戻す事も出来そうではあります。
しかし何より暗黒大陸の攻略自体がそう甘くはないはずなので、リスクなくクラピカの寿命が元に戻るとは考えにくいですね。
全ての才を投げ売って「これで終わってもいい」という覚悟の元に覚醒したゴンさんも、復活の後に念能力が使えなくなってしまっています。
クラピカも同じように、「全てを失いそれでも生き残る」というような精神が削られる結末になる可能性は高そうです。
レベルEのようなちゃぶ台返しもあり得るか
ここまで長期の連載で物語を引っ張ってきて、さらには暗黒大陸編という大風呂敷を広げまくっているHUNTER×HUNTERという漫画。
順当に物語が進めば、クラピカやゴンのこれから、ジンやビヨンドの目論見と十二支んの戦い、幻影旅団やヒソカがどうなるか…などなど、これからの暗黒大陸編での冒険も含めて気になる要素が膨大にありますね。
これら全てを描き切れるのか冨樫義博という作者は…という不安を考えると、ここらへんで一気にどんでん返しがあるかもしれない…と考えることもできます。
幽遊白書が魔界編で突如終わりを迎えたように唐突な打ち切りエンドもあり得なくはないのですが、レベルEのような世界観を一気にひっくり返すちゃぶ台返しエンドすらあるかもしれません。
「実は暗黒大陸からの渡航者は世界中に溢れていて、それを知らないのは元々の内側の世界の人間だけ」
とか、
「暗黒大陸に着いたら案外そちら側の人たちが友好的に迎え入れてくれて実は超ハッピーな世界観でしたー。実はネテロやパリストンもその事を知ってて楽しんでましたー。」
みたいな。

そういうのが冨樫義博作品の見どころの一つかなと思ってたりもします
でもきっと冨樫先生の事だから、予想の遥か斜め上を行ってくれると信じていますが…。
まとめと終わりに

この記事では、クラピカの寿命や今後について考えてみました。
クラピカの寿命問題を考えることは、
- 復讐とは何か
- 代償を払う覚悟とは何か
- 生き残ることが幸福なのか
という、クラピカ自身のバックボーンに迫ることと直結しているだけでなく、HUNTER×HUNTERという作品全体のテーマにも繋がってきますね。
そういった作品全体のダークな雰囲気に想いを巡らせるのがHUNTER×HUNTERの楽しみです。
果たしてこの先、クラピカや幻影旅団、カキン国の王子たちの運命は今後どうなっていくのでしょうか。
冨樫義博という神(作者)が、そう簡単には事を運ばせてくれるとも思えません…。
我々読者の斜め上を行く展開で常に期待を裏切つてくれるのが冨樫義博という神ですから。
連載再開も近いと思われるこの頃。われわれ読者も牙を研いでその時を待ち侘びましょう。


