ドラムセットの各部分・パーツの名前と役割【ドラムの基礎知識】

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ドラムの話
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ドラムという楽器は、いろいろな太鼓やシンバルなどが組み合わさって成立している楽器です。その一つ一つに名前があり役割があります。

今回は、ドラムをやったことのない人や、まだ始めたばかりの人、「ドラムのことほとんど知らないよ。」って人に向けて、ドラムがどんな楽器で成り立っているのかを解説します。

ドラムをやったことがない人も、ドラムのことを知れば、これから音楽を聴いたり観たりする時にきっとドラムの見え方や音楽の聞こえ方が変わるはず。

そしてドラムに興味が湧いてきたら、ドラム始めてみませんか?

ドラムの各部分の名前と役割

ドラムセットには、「絶対にこうじゃないとダメ!」という正解はないのですが、今回は最もオーソドックスなセット内容ものを取り上げて解説します。

多くのリハーサルスタジオやライブハウスでは、基本的にこういったセット内容が揃えられていることがほとんどです。

スネアドラム

スネアドラム

スネアドラムという正式名称ですが、多くの場合「スネア」と略されます。いわゆる小太鼓ですね。

ドラムの心臓部とも言える楽器。ほとんどのリズム・ビートがスネアを中心に成り立っているので、これがなければドラムセットが成立しないと言っても過言ではないほど重要な部分。

ドン・タン・ドン・タン…というリズムの「タン」という音を出しているのがスネアです。

タムなどの他の太鼓類と違い、スネアの裏面にはスナッピーというワイヤーのような物が付いています。

これによりスネアは“タンッ“という締まった音がなるようになっています。

スナッピーの張り具合を調整して、音の鳴り響き方を変える事も出来ます。

スタジオでもライブハウスでも、備え付けのスネアはありますが、多くのドラマーが最も音にこだわりを持つ部分なので、各々が自前のスネアを持参して自分好みのチューニングを施しています。

木製のもの、金属製のもの、アクリル製のものなど色々な種類があり、同じ“タン“という音でも、よく聴いてみると人それぞれのスネアの種類やチューニングによって音が全然違うんです。

バスドラム(ベースドラム)

「バスドラ」と略して呼ばれる事が多いですが、「ベードラ」と呼ばれることもあります。こちらはいわゆる大太鼓。

お腹に響くような“ドン”という音がなり、スネアとともにリズムの中心になる音を形成するので、スネアと並んでドラムセットには不可欠な部分です。

あきひと
あきひと

よく大音量で音楽を流している車から聴こえる “ドゥンドゥンドゥンドゥン”って音はこのバスドラムの音ですね。

バスドラムはこれ単体を叩いて鳴らすのではなく、フットペダルを装着し、足で踏んで演奏します。

バスドラムとペダル

ハードロックやメタルなどの早い曲を演奏するバンドでは、ツインペダルを用いて左右の足でペダルを操作する事で“ドコドコドコドコ…“と重厚なバスドラムのフレーズを演奏することもできます。

バスドラムを2つセッティングして演奏する「ツーバス」セッティングで演奏するプロドラマーも存在します。

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タム・タム

バスドラムの上部に設置されている太鼓。

ひとつひとつは「タム」と呼びますが、総称してタムタムと呼ぶ事もあります。

基本的には2つ設置されていることが多いですが、場合によっては1つだったり、3つだったりもします。(それ以上、数えきれないぐらいにタムを設置しているプロドラマーいたりはしますが、一般的には3つぐらいまでがほとんどです。)

タムタムはそれぞれ大きさやチューニングが異なり、高い音の鳴る方をハイタム、低い音の鳴る方をロータムと言います。基本的には、演奏者側から見て左側にハイタム、右側にロータムがセットされます。

高音〜低音までメロディックな音を出す事ができ、その音程差によってドラムのフレーズを彩る役目があります。

8ビートなどの基本リズムの途中に、タムを使って色々なフィルインを入れるのがドラムの醍醐味だとも言えますね。

フロアタム

タムの一種ですが、これはその名の通り床に置くタイプのもの。

一般的に他のタム類よりも口径が大きく、低音を鳴らす役割のあるタムです。

“ドン“とか“ドーン“という音が鳴り、バスドラムの音に近い感じにチューニングされるのが一般的。

ハイハット

ハイハット

ハイハット・スネア・バスドラムの3つを使って8ビートなどの曲の要となるリズムを叩くことがほとんどなので、ハイハットもドラムセットには不可欠な楽器のひとつ。

左足でハイハットスタンドを踏んで上下2枚のシンバルの開閉具合を調整しながら演奏します。

初心者のうちは踏みっぱなし(閉っぱなし)でも構いません。演奏に慣れて来たら、左足でハイハットの開き具合を調整し、場面に応じて音の鳴りをコントロール出来るように練習しましょう。

ドラムを知らない人の中には、左足で思いっきり踏んで“パァーーーン“と鳴らすものだと思っている人もいるようですが、そのような使い方をするのは極めて稀です。
基本的には、2枚のシンバルの開き具合をコントロールする事で鳴りをコントロールするためのものです。

クラッシュシンバル

“ジャーン“とか“シャーン“という音が鳴り、曲やリズムの節目で叩く。

名前の通り、スティックのエッジ部分で叩いて“ジャーン“という大きい音を鳴らすのが基本的な使われ方。

曲やリズムにメリハリをつけて盛り上げたり、曲の雰囲気をコントロールして楽曲をグッとくるものにするにはクラッシュシンバルの存在が必要不可欠。

シンバルにはメーカー、大きさ、分厚さなどによって様々な種類のものがありますが、一般的には14インチ〜18インチ程度の大きさのものがクラッシュシンバルと呼ばれます。

シンバルには通常のクラッシュシンバルの他にも様々な種類のものがあります。詳しくは以下の記事でも紹介しています。

ライドシンバル

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クラッシュシンバルより口径が大きく、20インチ以上の大きさのものが使われることが多いです。

クラッシュシンバルのようにスティックのエッジ部分で叩いて“ジャーン“”という音を鳴らすような使い方をするよりも、どちらかと言うとスティック先端のチップ部分で叩いて“チン“と鳴らして使う事が多いシンバルです。

8ビートなどのリズムを叩く時にハイハットの代わりにこのライドシンバルを使うことで、ハイハットとは違ったニュアンスのビートを聴かせることが出来ます。

また、ライドシンバルの中央付近の「カップ」と呼ばれる膨らんだ部分を叩く事で、“カーン”という音が鳴らせるので、上手く使うことでビートに変化を付けてカッコいいプレイを演出できます。

おわりに

今回説明した内容は最も一般的で基本的なドラムセットのものです。

場合によってはタムがたくさんあったり、(逆にタムが1つもなかったり)もっと色んな種類のシンバルがたくさんセットされたり、普段とは全然違う場所に太鼓類がセットされることもあります。

ドラム多点セット
多点セットの一例。「要塞」と呼ばれることも。

ドラムという楽器のセッティング(楽器の配置)は、オーソドックスなかたちこそあれど、基本的には叩く人の自由なのです。

初心者のうちは一般的なセッティングになぞらえるのがベターですが、長くドラムを続けていくと、自分に合った自分だけのセッティングや楽器の配置が見出されていくはずです。そうしてドラマーとしての個性をアピールしていくのも、ドラムをやっていて楽しい事の一つですね。

しかしながら、個性を追求しようとするばかりで無駄に楽器の位置を変えまくるのは、スタジオやライブハウスの人に迷惑を掛ける可能性があるので要注意。

練習もライブも、限られた時間の中で行うことなので、無駄なセッティングのために時間を使うことは自分だけでなく、周りの人たちの時間も奪うことになるので気をつけましょう。

また、自分好みの配置に置き換えて演奏した後は、必ず元のセッティングに戻して撤収するようにしましょう。ドラムはみんなで使う楽器です。

ドラムに興味が出てきたら

長々とドラムの各部位の名前やら役割について書きましたが、とにかく実際にドラムに触れてみて色んな音を出してみると手っ取り早くドラムのことが理解出来ると思います。

「ドラムをちょっとやってみたいとは思ってるけど、なかなか機会がないしなぁ…。」

…と迷ってるあなた!

楽器って、どこか思い切って「えいやっ!」て動いてみないと始まらないんですよね😅

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