ドラムをやってみたい!…とは思ってみたものの、何から始めたらいいのか、何が要るのか何を練習したらいいのか分からない…!
そんな迷えるドラムビギナーの皆さんの参考になるように、ドラムの始め方のアレコレを纏めます。
ドラムを始めるのに必要なもの
とにかく必須なのはスティック。極端に言えば、スティックさえあればOKです。
ドラムっていう楽器は基本的にはスタジオやライブハウスに設置されているドラムセットをお借りして演奏するものです。まずは自前のスティックを用意しましょう。
楽器屋さんに行けば様々なスティックが売られています。一度いろんなスティックに触れてみて、とりあえず気に入ったものを直感的に選んでOKです。
とりあえず初心者にオススメのスティックはどれやねん!って方は↓コチラ↓を買っておけば間違いないでしょう。
その他には何が必要か…と言うと、あれば良いのは、スティックを持ち運びするための「スティックケース」と、ドラムをセッティングするための「チューニングキー」ぐらいです。
僕自身もドラムを始めたばかりの頃は、カバンにスティックをワンセットだけ持ち歩いていました。
その他にもドラムに本格的に取り組もうと思ったら必要になってくる物はありますが、それらは後回しでも全然OK!必要になった時に考えれば大丈夫です。
【ドラム初心者】ドラムを始めたらまず買うべき物3選【これで十分】
知っておきたいこと
「知っておくべきこと」…と言うと少し身構えてしまうかもしれませんが、それほど重大なことは多くないので、気楽に構えてドラムを楽しみにいきましょう。
ただドラムという楽器は多くの場合、他の人と共有して使うことになることがほとんどです。自分以外のドラマーさんのことも考えて、楽器を大切に扱うということは忘れずに。
ドラムの各部の名称
ドラムという楽器はいくつかの打楽器が組み合わさって成り立っていて、そのそれぞれに名称があります。
ドラムをやっていくなら長い付き合いになる楽器たちです。最低限の名称は覚えておいた方が良いでしょう。今後の練習もスムーズになるはずです。
ドラムセットの各部分・パーツの名前と役割【ドラムの基礎知識】
楽譜の読み方について
他の楽器と同様にドラムにも楽譜は存在します。
ドラムは打楽器であり、他の音階楽器とは違って楽譜の読み方が独特なものです。
では「楽譜が読めた方が良いか?」と言うと、もちろん読めるに越したことはありません。
しかし、他の楽器に比べて楽譜の重要度は低いのがドラムの特徴でもあります。
特に初心者のうちは細かく楽譜を読むことよりも、聞こえるまま感じるままにドラムを叩いて身体で感覚を掴むことの方が大切です。
特に理由がなければ、無理に楽譜を読むことにこだわらなくても大丈夫です。
実は僕自身も楽譜を読むのは得意ではありません。基本的には楽譜に頼らなくても充分にやっていけると思っています。あくまで楽譜は補助的なものと考えてOK。
練習できる場所 ドラセットが叩ける場所
自宅にドラムセットや電子ドラムがあって練習出来る環境が整っている…という人はメチャクチャ恵まれた環境ですが、多くの人はそうもいかないはず。ほとんどの場合、ドラムセットがある場所をお借りして練習することになります。
音楽スタジオ
多くの場合、練習スタジオを借りて練習することになります。
一般的な音楽スタジオのほか、ライブハウスや楽器店に付属しているスタジオもあるので、自宅から近い音楽スタジオを一度検索してみましょう。1時間あたり500円〜1000円程度でレンタル出来ます。
基本的には専門のスタッフさんが機材のメンテナンスや管理を日々行ってくれているので、快適に使用することが出来ますし、機材のトラブルがあった際もスタッフさんに尋ねればすぐに対応してもらるのが音楽スタジオのメリットです。
公共施設
「〇〇ホール」のような、市区町村が運営する公共施設でも音楽室やホールを借りて楽器を演奏できるところがあります。
一般的な音楽スタジオを借りるよりも割安で利用出来たりするので、一度お近くの公共施設にそういった設備があるかどうか調べてみると良いでしょう。
基本的には楽器や機材に詳しいスタッフさんは居ない場合が多いので、機材トラブルがあったとしても自力で対応しなければならない可能性は高いです。
カラオケのスタジオルーム
一部のカラオケ屋さんにも「スタジオルーム」として、ドラムセットをはじめ、アンプやスピーカーなどのバンド演奏に必要な機材が揃った部屋を借りることが出来るところがあります。
意外にも本格的な音楽スタジオと変わらない機材がしっかり用意されています。
場合によっては一般的な音楽スタジオよりも安く使えるうえに、ドリンクバーも付いてくるので快適。
音楽教室に通う
月に2〜3回ほどのレッスンがあり、プロが指導してくれるので着実に技術が身に付きます。
とにかく早く着実にドラムが上手くなりたい!と思うのなら、ドラム教室に通うことをオススメします。
好きなようにドラムを叩きまくれるというわけではないですが、目標を持って着実に技術を身に付けて行きたいのであれば、音楽教室でレッスンを受けるのが最も効率良くドラムが上達する方法でしょう。
また、音楽教室に通うことで音楽仲間が出来たり発表会などで人前で演奏する機会が得られることも、総合的に上達していくための良い経験になります。
ドラムセットを買うべきか
ドラマーとしてやっていくならば、自分のドラムセットが欲しくなる気持ちが湧いてくるのはめちゃくちゃわかります。
そりゃあ自宅にいつでも叩けるドラムセットがあるに越した事はないのですが、前述の通り実際には自宅にドラムセットを設置して練習するのはハードルが高い場合がほとんどです。
ドラムを始めたいからと言って、いきなりドラムセットごと用意する必要はありません。
どうしても自宅でドラムセットを叩きたい!という人は、電子ドラムの購入を検討するのが実際の妥協点になってくるでしょう。
そして一口に電子ドラムとは言っても、その種類もグレードもピンキリです。
なのでいきなり電子ドラムを買うのではなく、ある程度ドラムに触れてドラムという楽器を理解してから、自分に合ったものを選ぶ事を強くお勧めします。
とりあえず8ビートを覚える
ドラムを始めてまず覚えるべきリズムが8ビート。
8ビートがどういうものなのかは、あれこれ説明するより実際に動画で見ながら練習するのが良ので↓このような動画を参考にして練習しましょう。
とにかく一緒に手足を動かしてみて感覚を掴むことが大切です。
動画にもあるように、自宅などでドラムセットで練習出来ないときは太ももドラムでOKです。
8ビートがなんとなく叩けるようになれば、だいたいの曲はそれっぽく叩けるようになります。
↓8ビートでだいたい叩ける曲の一例
- ラプソディーインブルー/DA PUMP
- 日曜日よりの使者/ザ・ハイロウズ
- Hello,Again〜昔からある場所〜/My Little Lover
- マリオネット/ボウイ
- 3月9日/レミオロメン
- 日常/Official髭男dism
- マリーゴールド/あいみょん
- タイムパラドックス/Vaundy
もちろんこれ以外にも数えきれないくらいに、8ビートが基本になっている曲が巷に溢れかえっています。あなたの好きなアーティストの曲にもきっとあるはず!
8ビートが出来るようになったら、16ビートや4ビートなど、多くの楽曲で使われるリズムパターンも練習してみましょう。
フィルイン(オカズ)を知ろう
8ビートなどの基本リズムがある程度叩けるようになったら、フィルイン(オカズ)にもどんどん挑戦しましょう。
どんな曲を聴いていても、8ビートなどの途中で「タカタカ・ジャーーーン」みたいな、いろいろなカッコいいフレーズが随所に聞こえるはずです。
そういった、基本リズムにプラスして曲を彩るフレーズの数々をフィルインといいます。(基本リズムを主食に見立てて、フィルインのことを俗に「オカズ」と言うことも多いです。)
気になったフレーズや真似出来そうなフレーズをどんどん自分で真似して叩いてみて、フィルインのレパートリーを増やしていきましょう。
上手い演奏の真似をすることは、楽器上達のためにはとても大切なことです。
基礎練習の大切さを知る
ドラムを長く続けていくためには、基礎練習は欠かせないでしょう。
地味で退屈な練習にはなりますが、ドラム上達のためには避けて通れない道です。先人たちの華々しいドラムプレイは、数えきれないほどスティックを振って鍛錬を重ねてきた証なのです。
基礎練習のために練習パッドを買うのも良いですが、必ずしも必要というわけではありません。とりあえず身近な雑誌などを重ねて叩いても充分練習は可能です。
ドラムの練習にトレーニングパッドはいらない。おすすめの代用品や、練習パッドを買うタイミングを考える。
メトロノームを使って練習しよう
これは実際僕自身が面倒くさがりで、あまりメトロノームを使った基礎練習をしてこなかったので言えることでもありますが、「ドラムが上手くなりたい」「ドラムを長く続けたい」いう気持ちがあるのなら、普段からメトロノームを使って練習することを強くオススメします。
ドラムを長く続けていくと、メトロノームを使ってしっかり基礎練習を詰んだ人とそうでない人では、とんでもなく基礎力に違いが出ます。
確かにメトロノームを使ってやる練習は地味で面倒ではあります。
しかしそんな練習を積み重ねた先には、ドラマーとして必要な安定感が身につきバンドの軸としてのメンバーからの絶対的な信頼を得ることになり、それは必ずバンド全体のサウンドに説得力を持たせる事に繋がっていきます。
地味で厳しい努力を積み重ねることではじめて見える素晴らしい景色が、その先にあるのです。
幸いなことに昨今では無料のスマホアプリでも充分に使えるメトロノームが入手出来るので、とりあえずスマホに入れておいても損はないでしょう。
ドラムを発表披露するところ
一生懸命練習を重ねることは大切ですが、その成果を人前で発揮できてこそドラムのやり甲斐があるってもんですよね。
どんなところでドラムを披露する機会があるのか、その一例です。
ライブハウス(ブッキングライブ)
一般的には、バンドを組んで練習を重ねて、ライブハウスでのブッキングライブに出演するのが定石でしょう。
他の数組のバンドさんたちと共演し、1日のライブを作り上げます。
その中でバンド同士やお客さんとの交流が生まれ、企画ライブなどに呼び合ったりなど次の機会に繋げていくことが出来ます。
音楽教室の発表会
音楽教室に通えば、日々のレッスンだけでなく、そこでの成果を発表する機会も設けられることがあります。
同じ教室でレッスンを受けている生徒同士で刺激しあって切磋琢磨することも、効率よく上達できる方法のひとつです。
楽器屋さんやスタジオのライブイベント
楽器店やスタジオが併設されているライブハウスなどでは、定期的にライブイベントを開催してその出演者を募集していることがあります。
よく行く楽器店や、よく使うスタジオでそういったイベントが開催されていないか、常にチェックしておくと良いでしょう。
店員さんと顔見知りになれば、そう言ったイベントがある時に声を掛けてもらえることもあります。
ネットで配信
YouTubeなどで“叩いてみた”動画をアップしたり、ライブ配信で自分の演奏を人に見てもらうのも一般的になってきました。
うまく行けば収益も得られるので、やってみる価値はあるでしょう。
しかし当然ながらネットの世界もまた、魅力的な演奏をする競合がひしめき合う、ある意味では激戦区です。
演奏技術もさることながら、視聴者を惹きつける魅力が問われる世界だと言えるでしょう。
コミュニティイベントに飛び込む
音楽を趣味とする人たちが集まって、サークルみたいにワイワイ楽しくやろうぜ!っていうイベントが開催されていたりもします。
音楽を続けている中で音楽友達が出来たりして、そのツテでそういうイベントに呼んででもらえることも。
ブッキングイベントのようにノルマがあるわけではなく、音楽好きが集まってやるパーティなので、参加費を払って1日を楽しもうっていう感じです。
自分が中心になってそういうイベントを企画してしまうのもアリ。
ネット上で完結できる「オンライン音楽教室」も
「楽器演奏に興味はあるけど、定期的に通う時間がない」「音楽教室で習ってみたいけど、地理的に遠いので厳しい」
などなどの事情で音楽教室を諦めているような人でも、ネットで完結できる音楽教室なら時間や場所に制限されることなくレッスンを受けることが出来ます。
無料での体験レッスンも受けられるので、一度試して見る価値はあります。
「レッスンはちょっと…」と言う人は、まず無料カウンセリングだけ受けることも出来ます。
おわりに
ドラムは愛情があれば、誰でも上達することができます。
ドラムだけでなく楽器の演奏というのは最初は難しく感じるかもしれませんが、粘り強く練習を継続していくことで確実にステップアップしていくことが出来るものです。
ドラムを続けていくことはただ演奏上手くなるだけではなく、それが人生の一部になり、かけがえのない経験を与えてくれるものになるでしょう。
ぜひ楽しみながら、自己表現の手段としてドラムを活用してみてください。
では!