『HUNTER×HUNTER』を読んでいると、「このキャラクター、どこかで見たことがあるような……」と思うことがあります。
冨樫義博先生の作品には、実在する人物や他作品を思わせるキャラクターや名前が登場することがあり、ファンの間では「もしかしてこの人がモデルなのでは?」という考察がたびたび盛り上がります。
特に面白いのが、芸能人やミュージシャンなど、実在する有名人にそっくりなキャラクターです。
今回はそんな『HUNTER×HUNTER』のキャラクターの中から、
- 名前が有名人を連想させる
- 外見がそっくり
- キャラクターの特徴まで似ている
- ファンの間でモデル説が有名
といった人物を中心に紹介します。
なお、この記事で紹介する「元ネタ」は、冨樫先生が公式にモデルだと明言したものばかりではありません。
「公式設定」ではなく「有力なファン説・元ネタ説」も含まれます。
その点を踏まえて読んでみてください。
ゴレイヌ (ガレッジセール ・ゴリ)

まず最初に紹介したいのが、もはやHUNTER×HUNTERのネタキャラとしても有名なゴレイヌです。
ゴレイヌのモデルとして最も有名なのが、お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリさんです。
これは公式に認められているわけではありませんが、「ゴレイヌ → ゴリ」という名前の近さに加えて、ゴレイヌ自身がゴリラをモチーフにした念獣を使うことから、かなり有名な説になっています。
彼の念能力は、
- 白いゴリラ型の念獣「ホワイトゴレイヌ」
- 黒いゴリラ型の念獣「ブラックゴレイヌ」
を使う非常にユニークなもの。
ホワイトゴレイヌは自分自身との位置を入れ替え、ブラックゴレイヌは相手との位置を入れ替えるという、かなり戦略性の高い能力です。
見た目だけを見ると「ゴリラを操る怪力キャラ」に思えますが、実際のゴレイヌはかなり頭が切れる人物です。
レイザーの圧倒的な球威を瞬時に判断し、自分と念獣の位置を入れ替えることで直撃を回避しています。
さらに、ゲーム攻略においても重要な役割を果たしており、単なるギャグキャラクターではありません。
具現化系・放出系・操作系の能力をバランスよく運用できる強さに加えて、荒くれ者の多いハンターたちの中でもずば抜けた優しさや常識を備えた人格者。
そんなマルチな才能を持ち合わせたゴレイヌというキャラクターのモデルがガレッジセールのゴリさんであるということには納得感が大きいですね。
「ゴリ」という名前からゴリラを連想させ、そこからゴレイヌというキャラクターが生まれたのだとしたら、かなりえげつねェネーミングです。
イズナビ (B’z 稲葉浩志)

続いて紹介したいのが、クラピカの師匠であるイズナビです。
イズナビのモデルとしてよく名前が挙がるのが、B’zの稲葉浩志さん。
こちらも公式にモデルと明言されたわけではありません。
名前の類似から、稲葉浩志さんが元ネタではないかという説があります。
モデル・元ネタを扱った資料でも「イズナビ×稲葉浩志」は非公式説として紹介されています。
イズナビは、クラピカに念能力を教えた人物です。
クラピカは幻影旅団への復讐に燃えており、そのためなら危険な「制約と誓約」に手を出そうとしていました。
そんなクラピカに対して、念の基本から能力の作り方、そして制約と誓約の危険性を教えたのがイズナビです。
戦闘シーンこそありませんが、念能力について非常に深い知識を持った人物であろうことは想像できます。
イズナビの外見を見ると、無精髭を生やした渋い男性。
「言われてみれば稲葉浩志っぽい」と感じる人がいるのも分かります。
ただし、ゴレイヌ=ゴリほど名前と外見が直接的に一致するわけではありません。
そのため、「名前のアナグラム的な遊びなのでは?」という程度に考えておくのがよさそうです。
ウッディー (キャイ~ン・ウド鈴木)

王位継承戦編まで読み進めている人なら、「こいつ、どう見てもウドちゃんじゃない?」と思ったキャラクターがいるはずです。
それがウッディーです。
元ネタとして名前が挙がるのが、キャイ~ンのウド鈴木さん。
これはかなり分かりやすいパターンです。
名前や外見を見るに、ウド鈴木さんをモデルとしたキャラクターであることは明らかですが、キャラクターとしての扱いは残念すぎます。
初登場がトイレで血を抜かれて死亡しているシーン。とくにどの王子・王妃の所属兵なのか、はたまたハンター協会員なのか語られることもなく、その死に様を読者に印象づけて“11人いる”の犠牲となって物語から退場しました。
わずか数コマの登場だったにも関わらず、いまだにネット上でネタにされることの多い不遇なキャラクターでした。
パリストン=ヒル →(パリス・ヒルトン)

こちらは芸能人というより、海外セレブを元ネタとして考えると非常に面白いキャラクターです。
その人物が、十二支んの一人であるパリストン=ヒル。
元ネタではないかと言われているのが、アメリカのセレブリティ、パリス・ヒルトンです。
日本語表記を並べると、
パリストン=ヒル
パリス・ヒルトン
となり、明らかに作者が元ネタとして意識していると考えられます。
英語圏のファンコミュニティでも、この名前の類似についてたびたび話題になっています。
ただし、パリス・ヒルトンとパリストンのキャラクター性がそっくり、というわけではありません。
むしろパリストンは、
- 常に笑顔
- 相手をからかう
- 本心を見せない
- 他人が困ることを楽しむ
- 政治的な駆け引きが得意
という非常に厄介な人物です。
ハンター協会の会長選挙では、その異常なまでの人心掌握術を見せつけました。
名前の元ネタがパリス・ヒルトンなのだとすれば、「名前だけを借りてキャラクターは完全に別物にした」タイプの元ネタと言えるでしょう。
ビヨンド=ネテロ →(『三国志』の関羽)

次に紹介するのは少し方向性が違う元ネタ説です。
暗黒大陸探検隊を率いるビヨンド=ネテロには、三国志の関羽を思わせるという説があります。
ビヨンドの外見を見ると、長いヒゲが非常に印象的。
そして関羽といえば、長い髭をたくわえた武将として有名です。
実際、ビヨンドについて「関羽みたい」という考察は以前から存在し、モデル・元ネタをまとめた資料でも「ビヨンド=ネテロ×関羽」は非公式説として扱われています。
さらに面白いのが、ビヨンドとカキン国との関係。
カキンには中国を思わせる要素が多数あります。
そのため、
中国風の世界観
↓
三国志
↓
関羽を思わせるビヨンド
という連想もできます。
もちろんこれも公式設定ではありませんが、ビヨンドの特徴的な髭を見ると「関羽を意識しているのでは?」と考えたくなるデザインなのは確かです。
その他、暗黒大陸編に登場するキャラクター
暗黒大陸編には、ウッディー以外にも「この人に似てない?」と言われたキャラクターが存在します。

特に有名なのが、おかずクラブに似ていると話題になったキャラクターです。
2016年に暗黒大陸編が掲載された際、読者の間で「おかずクラブみたいなキャラクターがいる」と話題になりました。

また、ビヨンド一行の中にはバナナマンの日村勇紀さんを思わせるキャラクターがいると話題になりました。
暗黒大陸編はストーリーだけでなく、登場キャラクターたちの元ネタを想像する楽しみ方もできますね。
まとめ
今回は、『HUNTER×HUNTER』に登場する「有名人が元ネタでは?」と噂されているキャラクターを紹介しました。
改めて整理すると、
| キャラクター | 元ネタ・モデル説 | ポイント |
| ゴレイヌ | ガレッジセール・ゴリ | 名前・ゴリラ |
| イズナビ | B’z・稲葉浩志 | 名前の類似 |
| ウッディー | キャイ~ン・ウド鈴木 | 名前・外見 |
| パリストン=ヒル | パリス・ヒルトン | 名前 |
| ビヨンド=ネテロ | 関羽 | 長い髭・中国要素 |
| 謎のキャラクター | おかずクラブ | 外見 |
| 謎のキャラクター | バナナマン・日村勇紀 | 外見 |
特に有名なのが、ゴレイヌ=ゴリや、ウッディー=ウド鈴木 でしょう。
ただし、今回紹介したものの多くは、あくまでファンの間で語られている「モデル説」です。
「絶対にこの人物がモデル!」と断定するのではなく、「言われてみれば似ているかも」くらいの温度感で楽しむのが、『HUNTER×HUNTER』らしい考察の楽しみ方かもしれません。
今後も新キャラクターが登場するたびに、「この人、誰かに似てない?」という新たな元ネタ説が生まれるかもしれません。
特に今、数多くのキャラクターたちの思惑や行動が交錯する王位継承戦においては、実在の人物が元となるキャラクターも数多くいそうです。
そういった視点からも楽しめるのも、HUNTER×HUNTERの魅力のひとつなのかもしれませんね。

