ドラムを始めてしばらくすると、
「そろそろ自分の楽器が欲しいな。」
という欲望が出てくると思います。
マイスネア、マイシンバル、マイペダル…
ドラムという楽器の特性上、なかなか全てを自前で揃えるということが難しいもので、ほとんどの場合スタジオやライブハウスに設置されているドラムセットに自分の楽器をプラスして使うということが多くなります。
そんなドラムのパーツのうち何を買うべきかと考える時には色々な候補がありますが、ドラム初心者の方にまずおすすめしたいのが ペダル です。
今回はドラムのキックペダルについて、特に初心者の方がどのようなものを買った方が良いのかを解説します。
シングルペダルとツインペダル どっちがいいの?
結論
ゆくゆくは幅広いジャンルに対応してバリバリドラムをやっていきたい と考えているならツインペダル
とりあえずドラムをボチボチ楽しみたい と考えているならシングルペダル
です。
基本的に、メタルやハードロックといったジャンルに対応しようと思うとツインペダルは必要になってはくるのですが、あまりそういった音楽ばかりを好んで演奏する人は多くないと思います。
ほとんどの場合はシングルペダルで対応出来ることが多く、ある程度上達してきた段階でパフォーマンスの幅を広げるためにツインペダルを導入するというのが定石でしょう。
もちろんツインペダルは分離させてシングルペダルとしての使用が可能なので、ゆくゆくツインペダルを使うつもりであればいきなりツインペダルを購入してしまうのもアリです。
シングルペダルのメリット・デメリット
シングルペダルのメリット
- セッティングの手軽さ
- 価格が安い
シングルペダルのデメリット
- 対応できるジャンルやフレーズに制限
前述の通り基本的にはシングルペダルでもほとんどの場合対応できるので、特に初心者のうちはツインペダルにこだわるよりも、シングルペダルの手軽さを享受して練習していくほうが良いでしょう。
ツインペダルのメリット・デメリット
ツインペダルのメリット
- 多様なフレーズやジャンルに対応できる
- ツインペダルとして使わない時は分離してシングルペダルとして使える
- ツーバスを用意するよりは手軽
ツインペダルのデメリット
- セッティングに手間や時間がかかる
- 価格が高い
- 習得までに努力が必要
よくハードロックやメタルなどのアップテンポな曲で
ドコドコドコドコドコ…
って鳴ってるアレをやりたい!という場合はツインペダルが必須になります。
また、上手い人が
どぅるるるるるrrr!!
って激しくてカッコいいフレーズを叩いている時も、ツインペダルを使っていることが多いです。やはりこれこそドラムの真骨頂だ!と、 そういう魅せるドラミング を目指すのであればツインペダルを習得していくことになります。
ツインペダル習得までの困難
まず価格面ですが、シングルペダルのほぼ倍の値段になってしまいます。単純に一個が二個になるのでまあ当然といえば当然ですが。
シンプルなエントリーモデルのものでもシングルなら1万円、ツインなら2万円
という感じですね。
そしてシングルペダルに比べて重量もほぼ倍になります。
スタジオやライブハウスへ持ち運ぶ際の負担も倍である覚悟はしましょう。
さらに、セッティングにかかる手間はシングルに比べてかなり面倒になります。
特にライブハウスでは普段の機材のほかに音響用のマイクスタンドなどで足元がゴチャついていることも多く、それらをうまくかわしてツインペダルをセッティングしなければいけません。
自分が最もしっくりくるセッティングと、音響機材の都合との妥協点をある程度探ることになることが多いです。
ライブともなるとバンドの持ち時間が決まっていることがほとんどで、ドラマー一人の細かいセッティングにそこまで多くの時間は割けないので、ある程度の妥協点をリハーサル段階で見つけておきましょう。
そして何よりツインペダルの習得のためには、それまでとは別感覚な練習を積み重ねないといけません。
多くのドラマーにとって左足は思い通りに動かすのが最も難しい部位だと思います。
シングルペダルである程度ドラムに慣れ親しんだ人でも、ツインペダルはほとんど扱えないというのはザラにあります。
ドラムを始めたばかりのころに8ビートを黙々と練習する感覚に近い気持ちを持って、遅めのBPMでメトロノームに合わせて左足を馴染ませていくような地味な練習が不可欠です。
ツーバスを用意するよりは
ツインペダルを利用する場合、当然バスドラムそのものは1つです。
ツーバスというのは、バスドラムそのものを2つセッティングするスタイルになります。
ツーバスは見た目的にも圧倒的なインパクトがありますし、セッティングの幅も格段に広がります。
ドラマーなら誰もが一度は憧れますよね。
しかししかし、さすがにツーバスを常時運用するというのはそれなりのプロでもない限り非現実的です。
多くのスタジオやライブハウスではバスドラを2つ常備していることは期待出来ないので、どうしてもツーバスがやりたいんや!って人はマイバスドラの購入を検討してくださいw
僕は、要らないです…
事前にスタジオに相談しておけばツーバスを用意してくれる場合もあるので、興味があれば一度そういう形で体験してみるのも楽しいです。
現実問題、ツーバスを用意するよりはツインペダルを使う方が遥かにお手軽なのです。
まとめ
結局シングルかツインかは人それぞれなんですが、
価格のことを考えると、初心者の方には2.3万円ぐらいのシングルペダルをお勧めしたいかなぁ。
ツインペダルに手を出すのは、数年そのシングルペダルを使い倒してからでもいい気がします。
僕自身初心者のころに初めて買ったのがツインペダルでしたが、セッティングの手間というハードルが高くて、実用的にはほぼ使えなかったんですよね。。
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