「お客様は神様です」っていうフレーズはあまり好きではないんですが、それはある意味正しいと思ったりもします。
客のほうが偉いとかそういう事じゃなくて、お客さんがいてくれるからその商売が成り立って、僕たちの生活が成り立っているのだという事は理解しておいた方が良いでしょう。
では仕事や社会生活をしていく中で、お客様だけを大切にしていればOKなのかというと、決してそうではないですよね。
お客様ももちろん大切ですがそれ以上に、「一緒に働く仲間」をはじめとした「その仕事を支えてくれている人たち」がいるからこそ、あなたの仕事が成り立っているのです。
小売業でいうなら、「お客様」も「一緒に働く従業員」も「商品を配送するドライバー」も「本部の社員」も「上司」も「部下」も、その仕事を形成するために不可欠な存在なのです。
もっと言えば「店舗の大家さん」も、「電気を通してくれている電力会社の人」も、「扱っている商品一つ一つのメーカーさん」も、お店のありとあらゆる要素を形作るために関わっている人たち全てがステークホルダーなんです。
「お客様を大切に」というのはどんな仕事においてもそういう前提での教育がされますし、誰もが当たり前に受け入れているので、日本人の精神に擦り込まれ広く浸透している考え方だと言えます。
しかし「ステークホルダー大切に」という考え方はあまり深く根付いているとは言えない気がします。
だから僕は声を大にして訴えたい。
ステークホルダーをもっと大切にしようぜ!
と。
どこの職場にもいると思うんですよ。お客様にはヘコヘコするけど、身内に対しては一貫して高圧的だったり、失礼な態度で接する人。
自分自身を守るためにはそういう人とは必要以上にコミュニケーションを図る必要はないのですが、どうしても会社という組織にそういう人がいると組織全体のモチベーションだったり利益にまで悪影響を及ぼします。
こればかりは一個人がどうこうするというより、組織全体が、ひいては社会全体が「お客様を含めたステークホルダーを大切に」という風潮を形づくっていかねばならんのです。
これから先、そういう心構えで居られない人や組織は淘汰されていくべきだと思うんですよね。個人的に。
自分を支えてくれる全ての人に、感謝を。
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