※この記事には『HUNTER×HUNTER』第420話までのネタバレを含みます。
2026年6月29日発売の「週刊少年ジャンプ31号」から、約1年半ぶりに連載が再開されたHUNTER×HUNTER。
そこから第411話~第420話まで10週連続で掲載され、王位継承戦は再び大きく動き出しました。
クラピカによる王位継承戦のルールそのものを覆しうる作戦、ベンジャミンによる特殊戒厳令、そしてついに接触したツェリードニヒとヒソカ。
わずか10話の中に、これでもかというほど情報が詰め込まれています。
一方で、これだけ物語が進んでも、まだ答えが明かされていない謎や新たに生まれてきた謎が数多く残されています。
そこで今回は、王位継承戦で特に気になる「未回収の伏線・謎」8個を整理してみました。
次の連載再開までの間に、これまでの展開を振り返る材料として読んでみてください。
第14王子ワブルの現在地とゴン・キルアの再登場

まず現在の王位継承戦を考えるうえで、非常に気になるのが第14王子をめぐる問題です。
第411話から412話にかけて語られた、護衛対象であるワブルについての「王位継承戦の資格を有していない」という、前提を覆す大問題。
ワブルはナスビ=ホイコーロの第14王子として登場し、母親である第8王妃オイトとともにクラピカたちに守られてきました。
ところがここにきて、本物の第14王子(女の子と、オイト王妃の妹の子であるワブル(男の子)を乗船前に取り替えていたという新事実が発覚しました。
そして、本物の第14王子が現在どこに居るのかが物語進行上の大きなポイントになりそうです。
当初、メタ的に考えれば本物の第14王子が船内にいる方が物語としても面白くなるだろうからきっと船内に居るだろう…と考えていた読者も多いはず。
しかし、No.414にて「私には自分以上に信頼できる仲間がいます。彼らなら必ず王子を守ります!」というクラピカのセリフとともにゴンとキルアの姿が描かれた事で、一気にゴンキルの再登場への期待が膨れ上がりました。
そのおかげで、第14王子が船外にいるとしても物語がめちゃくちゃ面白くなるんじゃないかとファンの期待が高まっているところです。(むしろ船外パターンであってくれと思っている僕みたいな読者も多いはず。)
果たしてこの先、第14王子を巡ってのゴンキルアの再登場と王位継承戦への繋がりが描かれていくのか…。クラピカがワブルを守ることに命を懸けてきただけに、この謎がどう決着するのかはかなり大きな見どろこになりそうです。
ビヨンドと王位継承戦の関わり

王位継承戦を語るうえで絶対に無視できない人物が、ビヨンド=ネテロです。
彼は暗黒大陸への渡航を目的としてカキンと関係を持ち、さらに王位継承戦の王子たちとの間にも重大なつながりがあることが示唆されています。
特に気になるのが、14人の王子のうち、誰がビヨンドの子供であるかという点です。
そして、詛贄者という呪いの兵器を多くの関係者に仕込み、王位継承戦そのものを自らコロントールしてカキンを操ろうとする長期的な計画。
この王位継承戦の結末には間違いなくビヨンドの思惑が大きく影響してくるでしょう。
そんなビヨンドの計画も、それを逆手にとったヒュリコフによる第1王子暗殺という作戦や、幻影旅団やクロロによる三種の神器略奪の可能性、クラピカが継承戦そのもののルールを崩そうとしていること、さらにはヒソカがどう動くか…などなど、イレギュラーな要素が多発しているカオスな状況によって王位継承戦がどんな結末を迎えるのかは想像できません。
現状では十二支んの監視下で拘束されているビヨンドですが、このまま大人しく暗黒大陸への到着を待っているとは思えません。
彼の協力者であるとされるサイユウも、このまま大人しくしているとは考えにくいですし、何かしらの形で王位継承戦に関わってきそうです。
チョウライとオニオールの親子関係

第3王子チョウライをめぐる血縁関係も、王位継承戦の大きな謎の一つです。
チョウライはシュウ=ウ一家の組長、オニオール=ロンポウと接触しています。
そしてオニオールは、ナスビ=ホイコーロの異母兄弟。
そんなオニオールに対して、チョウライが「父さん」と呼びかけるような描写が登場しています。
もし本当にチョウライがオニオールの血を引いているのであれば、王位継承戦の「王子」という立場そのものに大きな意味が出てきます。
第3王妃トウチョウレイとの関係はどうなっているのか。
そしてチョウライはオニオールに何を「頼んだ」のか…。
420話現在、特殊戒厳令が発令されいよいよ継承戦が大きく動き出しそうなところですが、第3王子は行方をくらませています。
おそらくオニオールの元へ行って何かを企んでいるのでは…との見方が強いですが、彼の念獣の生み出すコインの謎も含めて、チョウライがこれからどんな戦略を取るのかも今後の見どころのひとつになりそうです。
第3王子チョウライの「コイン」は何を意味するのか?

そして、第3王子をめぐってもう一つ気になるのが彼の守護霊獣から生み出される謎のコインです。
コインには数字が刻まれており、手にした人物や状況によって何らかの効果が発生することが示されています。
しかし今のところ、「コインの数字や絵柄が何を意味しているのか?」「コインはどのような条件でどのような効果か発動するのか?」
という核心部分は、まだ完全には明らかになっていません。
コインを1枚隠し持っていた第1王子私設兵のコベントバが第3王子の逃走を見過ごしてしまったのは間違いなく念獣のコインによる影響でしょう。

チョウライ自身もこの能力の正体を完全には理解しておらず、「この念獣が最終的に何をしようとしているのか」を側近たちやクラピカと共に探っている状態です。
チョウライのコインが最終的にどのような効果を持ち、誰の手に渡ることになるのか。
王位継承戦の終盤で大きな意味を持つ可能性がありそうな伏線の1つです。
第4王子ツェリードニヒの能力のポテンシャルと守護霊獣の能力

王位継承戦の王子たちには、それぞれの性格を反映した守護霊獣がついています。
その中でも特に謎が多いのが、やはり第4王子ツェリードニヒの守護霊獣です。
第4王子自身が凄まじい念の才能を見せている一方で、その守護霊獣についてはまだ分からないことが多いです。
守護霊獣の口の中のパイロのような顔の存在が不気味ですし、もしそれをクラピカが見てしまったらどんな反応になるのか…。
基本的にツェリードニヒの能力である“刹那の10秒”は絶状態であることが前提であるため、能力使用中は守護霊獣が姿を消してしまいます。
“絶”状態と、通常のオーラを纏った状態のON・OFFを使い分けることで様々な状況に対応できるポテンシャルを感じられますが、今のところ詳しく描かれてはいません。
彼の守護霊獣自体の能力もまだ詳細不明ですし、“刹那の10秒”もこれからレベルが上がって強化されていく可能性が示唆されています。
さらに第420話では、第4王子がヒソカと遭遇。“刹那の10秒”によって未来を予知し、ヒソカに殺される未来を視るという展開になりました。
そしてその一連の場面で気になるのが、ヒソカが何かに気づいたような描写です。
第4王子は“刹那の10秒”によって自分の姿を相手に認識されないはず。
しかしヒソカは何かを察知したような反応を見せて上を見上げ、第4王子本人のほうにも一瞬視線を向けました。
ヒソカが見たのはツェリードニヒなのか、それとも守護霊獣なのか。あるいは、まったく別の何かなのか。
同じくテータが能力発動中の第4王子に視線を向けた描写があったことも、この能力に関する重大な伏線になりそうです。
連載再開後に第4王子視点での話が続いていくとするなら、近いうちに明らかにされる可能性があるりそうで気になるところですね。
ヒソカはなぜブラックホエール号に乗り、第一層にいるのか

現在、ブラックホエール号の船内にはヒソカが存在しています。
そこでまず気になるのは、「そもそもヒソカはどうやって船に乗ったのか?」という点で、それについては未だ明確な説明がありません。
幻影旅団を追って自力で潜り込んだという可能性はあります。
ただそれだけでは説明しにくいのが、ヒソカが船内の情報をかなり把握していることです。
第9王子の能力について、ヒソカは「ジョイント型」というかなり具体的な情報を知っていますが、その情報はどこから入手したのでしょうか?
- 王子側の人間
- 王子の私設兵
- マフィア
- ハンター協会関係者
- 船内の協力者
など、さまざまな可能性が挙げられます。
そして現在ヒソカが平然と第1層に居ることができるのは、いずれかの王子の手引きがあったからだと考えられます。
特にマフィアとの繋がりの深い第3・第7王子あたりのツテで1層へ入り込んだ可能性は高そうですが、今のところ真相はわかりませんね。
第8王子がヒソカに頼み込まれてノリで入れてしまった、、とかいう可能性もなくはないか…。
ヒソカは一人で動いているように見えて、実は船内に協力者や情報源を持っているのか、あるいはこれらすべてを本人の情報収集能力だけで把握しているのでしょうか。
第420話でのツェリードニヒとヒソカの様子をみると、ヒソカを1層にまで招き入れたのが第4王子である可能性はほぼなさそうですね。
あの場面でこの2人は初対面で、だからこそ第4王子はヒソカのポテンシャルを見てテンションが上がってましたから。
なぜヒソカがブラックホエール号に乗船し、第1層に入ることが出来たのか。ヒソカを招いたその人物はどういう狙いでヒソカを招き入れたのか。ヒソカとの利害関係は一体どうなっているのか。
などなど、今後の展開にヒソカがどう関わってくるのかも併せて期待が高まります。
ハルケンブルグの魂の所在

第9王子ハルケンブルグをめぐる展開も、まだまだ整理されていません。
壺中卵の儀によって発現した第9王子の能力“少年は残酷な弓を射る”は、彼の協力者と共に練り上げた強力なオーラを弓矢のように放つというもの。
作中最強クラスの威力とされ、障害物や念でのガードをも貫通して標的を射抜く不可避の攻撃です。
射抜かれた標的は、ハルケンブルグを含む協力者のうち誰かと人格(魂)が入れ替わります。
魂が入れ替わった状態で術者側か標的のどちらかが死ぬと、生きている一方の身体に両者の魂が入り、共存することになります。
どちらの意識が優先されるかは状況により変化しますが、一方が起きている間はもう一方は眠っているような状態になります。
この能力により、第1王子私設兵隊長であるバルサミルコと第9王子本人が入れ替わることとなりました。
そしてTSK-17への感染によって第9王子(の身体)が死んでしまい、バルサミルコの身体の中に第9王子が共存していました。
ハルケンブルグの身体は死んで安置されましたが、命の火が消えていないことで魂はまだ戦っているとナスビー=ホイコーロ王は見抜いおり、彼の闘いはまだ終わっていないと認識されています。

そして第413話でハルケンブルグは新たに“少年は残酷な弓を射る”を放ちました。
これによってまた第9王子の魂が他の誰かへと移っていったのか、それともまだバルサミルコの中で共存しているのかは不明…。
その後の第417話では、1009号室で拘束されているバルサミルコを他の第一王子私設兵が発見し保護。
現状、バルサミルコは第1王子のもとへ帰還していて、意識は本来のバルサミルコが占有している様子。
第9王子と身体を共有していることや能力についての記憶は残っていないのか、そのことを第1王子に報告する様子はありません。
現状では第9王子の魂の所在は不明で、彼が一体どういう結末を迎える事になるのか、まったく想像がつきません。
今後第9王子に関する「もう一段階」があるのかは注目したいところです。
王位継承戦そのものの最終的な着地点は?

そして最後は、最も当たり前で最も大きな謎です。
「結局誰が王になるのか」です。
王位継承戦は、14人の王子が殺し合い、最後の一人が次のカキン国王になるという物語として始まりました。
しかし現在では、
- 王子同士の争い
- ベンジャミンとカキン軍
- 幻影旅団
- カキンマフィア
- ヒソカ
- ビヨンド
- 暗黒大陸への渡航
- ハンター協会
- そして、緋の目を求めるクラピカ
と、非常に多くの勢力が一つの船に集まり、もはや「王子同士のバトルロイヤル」というだけでは収まりそうにない状況です。
しかも第420話では、ついにツェリードニヒとヒソカまで遭遇。クロロを筆頭に幻影旅団のメンバーもヒソカを探して第一層を目指しています。
王位継承戦の舞台そのものが、どんどん予測不能でカオスな状態になっています。
果たして最後まで生き残る王子は誰なのか。
そもそも、王位継承戦が本当に「最後の一人が決まる」という形で終わるのかどうかすら怪しくなってきました。
様々な陣営の様々な思惑が交錯するからこそ、物語はどんどん予想できない方向へと向かって、謎が謎を呼ぶ状態になっています。
今後の展開から目が離せません。

個人的にはベンジャミンが王でもう良いのでは…と思ってるフシもあり…
まとめ
今回は、王位継承戦に残されている未回収の伏線・謎を10個ピックアップしてみました。
- 第14王子ワブルの現在地とゴン・キルアの再登場
- ビヨンドと王位継承戦の関わり
- チョウライとオニオールの親子関係
- チョウライの謎のコイン
- ツェリードニヒの守護霊獣
- ヒソカの乗船経路と情報源
- ハルケンブルグの魂
- 王位継承戦そのものの結末
と、まだまだ謎だらけです。
というか今回の10週連続掲載の中で、謎が減ったというより新しい謎がさらに増えたようにも感じます。
特に最後の第420話では、ツェリードニヒとヒソカがついに遭遇。
ツェリードニヒの“刹那の10秒”によって、ヒソカとの戦闘は回避されたものの、ヒソカが何かに気づいたような意味深な描写が残されました。
そして、この「ヒソカは何を見たのか?」という新たな謎を残したまま、今回の10週連続掲載は終了。
次の連載再開がいつになるのか、今のところ不明ですが、「この伏線はどこにどう繋がっていくのだろうか…」と、あれこれ考えてみるのも、HUNTER×HUNTERの楽しみ方の一つなのではないでしょうか。
次回の連載再開で、この10個の謎のうちいくつが回収されるのか。
そして、さらに新しい謎がいくつ増えるのか。
連載再開を待ちましょう…。

連載再開はきっと近い!

